実績

EnviX Ltd. は、ベトナム・フンイエン省にある日本企業の工業用粘着テープ製造工場2拠点において、環境・労働安全衛生コンプライアンス評価を実施。顧客に対し、最新の法規制を反映したチェックリスト(環境、化学物質、エネルギー、温室効果ガス、消防・防災設備、安全電気設備、安全装置など)を提供し、稼働中の工場に適用可能なコンプライアンス評価を行った。
ベトナムのコンサルタントチームが事前調査を行い、工場の基本情報・関連書類を収集(環境影響評価(EIA)、各種環境許可証、環境保護報告書、化学物質リスト、化学事故対応計画、消防設備認可・検査記録、安全管理・法定検査記録、労働安全衛生管理資料など)。
3日間の現地監査を実施し、書類の精査、担当者・作業者へのインタビュー、現場管理状況の確認(生産エリア、付帯設備、有害廃棄物保管エリア、排水・排ガス処理施設、化学物質管理エリア、消防設備、医療設備など)を実施。評価終了後、コンプライアンス状況、不適合項目の指摘、改善提案を含む総合報告書を顧客に提供し、必要なアドバイザリー支援も実施した。
コンプライアンス評価は、2025年時点での最新の環境法規制に基づいて実施。特に、2025年初頭に施行された「環境保護法2020」関連の新政令(政令05/2025/NĐ-CP、通達07/2025/TT-BTNMT)に対応。さらに、新しい技術基準(産業排水基準 QCVN 40:2025/BTNMT、生活排水基準 QCVN 14:2025/BTNMT、産業排ガス基準 QCVN 19:2024/BTNMT)も考慮。
化学物質管理に関しては、改訂版QCVN 5A:2020/BCT(改訂1:2024)が2025年に施行され、化学物質の安全管理・保管規定の変更を反映。
消防・防災面では、「消防・救助法(PCCC & CNCH)」が2024年末に公布され、2025年より施行。関連政令(政令50/2024/ND-CP)や通達(通達55/2024/TT-BCA)も2024年半ばから適用開始。
本プロジェクトにより、顧客は現状の管理体制を整理し、最新の環境・化学物質・消防安全規制への対応を確実に実施可能となった。